防災の日を通して考える

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防災の日を通して考える

 大正12 年(1923 年)9 月 1 日に発生した関東大震災が由来となって制定された『防災の日』。その関東大震災では死者・行方不明者が 10 万 5 千余人という未曾有の大災害となり、この震災を教訓として一人ひとりの防災対策の重要性を理解してもらうため、また日本では地震だけでなく台風・豪雨などの自然災害が発生しやすいことからも毎年9月1日を「防災の日」と定めたそうです。


 2026 年 7 月 28日に起きた熊本地震では最大震度7という非常に強い揺れ、家屋の倒壊などにより災害関連死を含めると現在 40 名近くの方が亡くなられ、さらに先日茨城県を震源とする震度 5 弱の地震もありました。深夜の地震により茨城、埼玉、千葉、神奈川、東京の1都4県で重軽傷を負った方々もいらっしゃいました。そして 8 月 22 日にあった千葉での豪雨災害では線状降水帯の事前予測が難しく、想定外の被害が出ています。熊本同様避難を余儀なくされた方々が多くいらっしゃること、特に猛暑の中の避難所や車、倒壊するかもしれない家での避難を強いられている方々を思い、心を痛めている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。皆様におかれましても昨今の様々な災害を受けて防災や減災についての対策、ハザードマップ、避難所、非常時持ち出し袋等の確認はされていることと思います。


 熊本地震後、ニュースでは避難所で過酷な避難生活をされている方々の体調不良を訴える声を多く耳にしました。暑さが厳しいことも一因ですが、避難所では被災直後の非常食はパンやおにぎり、その後の炊き出しではご飯やみそ汁が中心となり、炭水化物などが主体の食事となることでビタミンやミネラルを多く含む肉や魚、野菜などの副食の摂取が不足してしまうそうです。そのことにより筋肉量の減少や免疫機能の低下、ビタミン C 不足による精神的ストレス、ビタミン B2 不足による肌荒れや口内炎の発症などもあげられています。「政府広報オンライン」に載っている幼児の食事の備えとして、栄養面を考え大人用の非常食や災害食を取り分けることも良いが市販の非常食や離乳食を用意しておくこと。また、ビタミンが不足すると口内炎になりやすいため野菜ジュースや飲みやすい粉末などのビタミン剤も用意しておくとよいとのことです。いざという時のための備蓄を防災の日を機に見直してみるのもよいかもしれません。

 

 そして進行型災害(水災害、雪害、遠地津波)と言われる災害で特に気を付けなければならないことは人間には正常性バイアスが働くこと。自分は大丈夫だろうと思い込んでしまうことで避難などの対応が遅れケガや生死にかかわる事態となることがあります。大雨などによる洪水や土砂災害などが予想される場合、行政の出す警戒レベルは5段階ありますが、避難勧告の出されるレベル4の前段階、レベル3では「避難準備、高齢者等避難開始」という指示が出されます。一人で避難ができない方を災害弱者と呼び、この中には乳幼児も含まれます。そのためお子さまがいらっしゃるご家庭は警戒レベル3でも避難を開始する必要があります。

 

 いつ襲ってくるかわからない災害を非日常なことではなく日常の延長と考え、一人ひとりの尊い命を守れるように対策を日々考えておくことが非常に重要です。ご家庭におかれましても、ぜひお子さまと一緒に防災減災について話し合ったり持ち出し袋、避難用品の点検をしたりすることで「命を守ること」について考える時間を設けていただけたらと思います。


 最後になりましたが、今回熊本、茨城を震源とする地震や千葉での豪雨被害に遭われた方々に心よりお見舞いを申し上げるとともに、被災地の一日も早い復興と被災者の方々にとって穏やかな日々が訪れることをお祈り申し上げます。


フロンティアキッズ夏目坂本園

主任 井上千秋