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「親の仕事は、子どもを笑わせること」

2019年 9月

 暑かった今年の夏も終わろうとしています。秋が待ち遠しかった方も多いことでしょう。チケット入手などの話題もあり、来年の東京オリンピックの開催も多くの方が楽しみにされていることと思います。

 私は生涯のうちに2度も自国でのオリンピックを体験することになります。昭和39年、小学生だった私は日の丸の旗を手に学校から沿道まで出向き、聖火ランナーに旗を振りました。状況はよく理解していなかったと思うのですが、高揚した気持ちだったことは覚えています。オリンピックは、否応なしに国を意識させられるものだと思います。高校野球などでも興味はなくても、ついつい出身の都道府県の学校を応援してしまうものですね。

 当時のスポーツは、過度の練習を美徳とするような、戦時中を彷彿とさせるようなスパルタを善しとする風潮であったように思います。自国を愛すること自体は良いですが、期待が大きすぎて、重荷を背負い過ぎる悲壮感まで感じられました。あれから50余年が過ぎ、日本中を沸かせてくれるスポーツ選手の活躍には目を見張るものがあります。そしてその伸びやかな表情や笑顔のインタビューなどを見るにつけ、“いい時代になったなぁ”と思うのです。つい最近もゴルフの渋野日向子選手の笑顔が注目されました。優勝された上にあの満面の笑みがプラスされ、あの笑顔に魅了された方も多かったことでしょう。


 今から50年経った頃、いま保育園に通われているお子様は50代になります。一体どのような社会になっているのでしょうか。より良い社会、笑顔が更に増える社会となっていますようにと願わずにいられません。


 出典を忘れてしまいましたが、「笑顔」でよく思い出す話があります。 “子育ての真っ最中に知っていたかった”と思った言葉です。保育士としても折に触れこの言葉を思い出しています。

「親の仕事は、子どもを笑わせること」

 子育ては時に辛い思いを抱えることもありますが、この言葉を知っているだけでも何かが違っていくような気がします。あちこちのご家庭で、保育園で、笑顔が増えていきますように。

フロンティアキッズ市ヶ谷 主任

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