新しいスタートの季節~大切にしたいこと~ 

News

お知らせ

新しいスタートの季節~大切にしたいこと~ 

 春は、新しい出会いや環境の変化が訪れる季節です。入園や進級を迎えた子どもたちは、期待と同時に、目には見えにくい不安や緊張も抱えながら日々を過ごしています。保護者の皆さまにとっても、お子さまの変化に戸惑う場面があるかもしれません。

 

 この時期、私たち保育者が大切にしているのは、「安心して自分を表現できること」です。新しい環境の中で、子どもたちは少しずつ自分の気持ちを言葉や行動で表そうとしています。その一つひとつを丁寧に受け止め、「大丈夫だよ」「ここにいていいんだよ」というメッセージを伝えていくことで、子どもたちの心は安定し、次の一歩へとつながっていきます。安心感という土台があるからこそ、子どもは周囲への興味を広げ、友だちや保育者との関わりを楽しめるようになります。

 

 ご家庭でも、いつもより甘えが強くなったり、疲れた様子が見られたりすることがあるかもしれません。それは、新しい環境で頑張っている証でもあります。「頑張っているね」「疲れたね」と気持ちに寄り添う言葉をかけていただくことで、子どもは安心し、また前を向く力を蓄えていきます。忙しい日々の中でも、短い時間で構いませんので、ゆったりと関わるひとときを意識していただけると、子どもにとって大きな心の支えとなります。

 

 また春は、「自分でやってみよう」とする気持ちが芽生える大切な時期でもあります。身の回りのことや遊びの中で、うまくいかないことも含めて挑戦する経験が、子どもの自立心や自信を育てます。つい手を貸したくなる場面でも、「どうしたらできるかな?」と声をかけながら少し見守っていただくことで、「できた」という達成感につながります。その積み重ねが、「やってみたい」という意欲をさらに引き出していきます。

 

 さらに、春は友だちとの関わりが広がる時期でもあります。思いがぶつかり合う場面や、うまく気持ちを伝えられない場面も見られるようになりますが、それも大切な学びの過程です。保育園では、一人ひとりの気持ちに寄り添いながら、相手の思いに気づく経験を重ねていきます。ご家庭でも、「どんなことがあったの?」と耳を傾けていただくことで、子どもは自分の経験を整理し、次の関わりへとつなげていくことができます。

 

 日々の生活の中で見られる小さな成長・・・靴を自分で履けたこと、新しい友だちの名前を覚えたこと、笑顔で登園できたこと・・・そうした一つひとつを一緒に喜び、認めていくことが、子どもの自己肯定感を大きく育てていきます。結果だけでなく、その過程や努力に目を向けて言葉をかけることが、子どもの「自分はできる」という気持ちにつながります。

 

 私たち保育者も、ご家庭と連携しながら、お子さま一人ひとりのペースを大切に見守ってまいります。春という新しいスタートの季節、子どもたちが安心の中で自分らしく成長していけるよう、共に支えていければ幸いです。

 

フロンティアキッズ曙橋

施設長 鈴木 信博