ランチにつけ麺の大盛を食べてしまい、腹こなしに学童近くの甘泉園を散策していたとき―。雨上がりだったこともあり、足元を気にしながら歩いていた池の脇の木道で、濡れ枯れ葉だと思って避けた黒い物体と目が合てしまいました。500円玉ぐらいのゼニガメの赤ちゃんが首を伸ばし見上げていたのです。
娘が小学2年生だった大昔、「生き物係になったけれど、学校に飼うものがいない」と泣きつかれ、小さなゼニガメを購入しました。その半年後には別の係になってしまい、諸事情で我が家に引き取ることに。それから20数年、大人の手の平より大きくなるに連れ、水槽を3回買い換えるなど大切な家族の一員としてリビングに鎮座していました。万年を生きずに2年前に死んでしまいましたが、飼育中に驚いたことがあります。いつものように水槽を洗おうとしたところ、白い楕円形の卵が3つ浮かんでいたのです。え?と調べると、大人になったカメは無精卵を産むことがあるらしい。さらにビックリしたのはメスだったということが判明したことでした。もちろん、その“容姿”からして性別を意識したことなどなかったからです。それから愛亀「ゼニちゃん」は毎年5~6月に産卵しました。甘泉園の赤ちゃんカメと出会い、懐かしい気持ちになりました。
早稲田フロンティアキッズ
荒木 剛志