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「野菜作りを通じたSDGs」

2021年 5月

 5月から西太子堂公園の隣にある畑を借りて、野菜を育てて収穫にチャレンジします!(もともと系列園のフロンティアキッズ上町と一緒に、弦巻小学校の近くで借りていましたが、このたびより近いところで借りることができました!)
 この三軒茶屋という都会で、なおかつ庭のない保育園として、なかなか土に触れる経験を持つことが難しくありましたが、この機会を通じて子どもたちに楽しさを感じてもらえたらと思います。
 
 また野菜作りを通じて、いろいろな形の野菜ができることにも気づいていきたいと思います。
 野菜にも規格があり、子どもたちが普段スーパーなどで目にする野菜はどれも形が整っています。しかし、その規格外の野菜は加工されて流通することもありますが、多くは廃棄されてしまいます。生産された総量のうちの約20%が廃棄処分されると言われています。

 もちろん規格化=悪ではなく、流通の際のコストを下げるなどのメリットもあります。しかし、こういった規格外野菜の味が劣るかというと、決してそうではありません。

 2019年の農林水産省発表資料によると、日本の食品ロスは年間で643万トン、国民一人当たりの食品廃棄物量は1日約130g、年間で47㎏となり、これは一日で約ごはん1杯分の食料を食べずに捨てているという計算になります。
 そして、出荷の前に廃棄された規格外野菜はこの食品ロスの集計には含まれていませんので、実際はもっと多くの食品ロスがあることとなります。

 SDGs17の目標における食品ロスの課題は「12つくる責任、つかう責任」にあたります。
 「食べられるものを捨てない」という考え方は、外食で提供されたものや自分たちで料理したものに対してだけでなく、「生産されたもの」についてもあてはまります。

 自分たちで野菜を作る経験を通じて、普段スーパーなどで見かける野菜との違いに気づくかもしれません。その中で「でも味はどうかな?」「見た目がよくないのはそんなに悪いこと?」…などなど、私たち大人も子どもたちと一緒に考えていきたいと思います。

フロンティアキッズ上馬 施設長 伊藤 由子

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