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「アントレプレナーシップ」

2021年 4月

 アントレプレナーシップを直訳すれば、「起業家(企業家)精神」となり、狭義の意味では事業を興し運営していく力であり、起業家に特有の資質となります。広義に捉えると、未来を創造し切り開く力、リスクに挑戦する姿勢、主体的に行動する力となると思われ、経済学者のP.ドラッカーは「経済だけではなく、あらゆる人間活動に適用される。」と言っています。日本でも大学の経済・経営学部等を中心に学べる場が増えてきておりますが、大学からでよいのでしょうか。日本は他国に比べると、起業率が低く、アントレプレナーシップを持った人材が少ないと、国際的な調査で明らかになっています。

 文部科学省でもキャリア教育は謳われており、それはキャリアを形成していくために必要な意欲・態度・能力を育て、勤労観や職業観を育てるものです。しかし、今、若い人たちに求められているのは、急激な技術革新・未曾有の大地震・パンデミック等、この先何が起きても、柔軟に軌道修正し、自ら事業を起こして生活できる力なのではないでしょうか。いざ、本当にやりたいこと、やらなければならないことが起こったときに、躊躇なく行動できる力の育みです。

 EUでは早期から「アントレプレナーシップはあらゆる人にとって、重要な能力の一つであり、個人の成長や積極的な市民性、社会参画や雇用可能性を高めること」として、重要政策に位置づけられているとのことです。先日、フィンランドの事例の報告をたまたま目にしました。1994年の学習指導要領からアントレプレナーシップは示され、2014年の改訂で一つの大事な力としてコンピテンスを15に絞り、小学校からの教育が始まっているとのことです。

 数年前弊社学童クラブにて、子どもたちがアントレプレナー教育を学習し、架空のイベント会社を設立し、夏祭りの中の「お化け屋敷」経営を試みたことがあります。経済の仕組みや起業の醍醐味のようなものを小学生は感じてくれたと思っております。コロナ禍において、新事業や業態転換で生き抜こうとしている店舗の事業主や、商店街がなくならないようにクラウドファンディングで支援事業を立ち上げる学生(早稲田大学付近の私にとって懐かしい喫茶店も救われているようです。)の姿を見て、改めてアントレプレナーシップの育成の意義を再認識しました。同時にその解決策の一つをモンテッソーリ教育そのものが担うものとも思えました。

SDGsのとりくみ

 最近、目にする機会が多い「SDGs(Sustainable Development Goals)」。 フロンティアキッズでも様々な取り組みを行っていますが、今年度はさらに強化します。
 保育においては、保育計画にSDGs教育を組込み、日々の生活の中でSDGsの考え方に触れる機会を取り入れます。また、一部の系列園では、「JICA地球ひろば」訪問などのイベントを予定しています(HP等でご紹介します)。
 会社としては、「チームSDGs」と称したチェックシートにより、 月毎に資源の無駄使いなどを確認し、職員のエコ意識を高めます。 また、書籍・研修・勉強会などを通じ、知識の向上に努めます。
 子どもたちが将来、少しでも良い世界を生きられるよう、 私たちひとりひとりができることに取り組んでまいります。
SDGs
 2021年度が始まりました。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

株式会社フューチャーフロンティアーズ 代表取締役
株式会社ファミーラ 代表取締役
株式会社ウェルステート 顧問

橋本恵理

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