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「表情」

2020年11月

 11月1日は、キティちゃんの誕生日なのをご存じでしょうか。

 我が家には、娘がいないことや、私自身が口のないキティちゃんに無表情さ以上のものを感じられず、赤いリボンのキティちゃんは人気キャラクターであっても情がいきませんでした。

 そんな中、何年か前になりますが、このような記事を見つけて、見方が変わり、さすが人気者!と感心したことがあります。「キティちゃんに口が描かれていない理由の一つは、優しさや思いやりの気持ちは口(言葉)で言うだけではなく、態度で示しましょう!というメッセージが込められているのです。困っている人には、相手の気持ちになって自ら進んで手を差し伸べて助けてあげることが必要だと、キティちゃんは私たちにそっと教えてくれているのです。世の中のみんなが『助け合い』の気持ちを持つようになれば、きっと平和で素晴らしい世界になるに違いありません。そしてもう一つの理由は、無表情だけど何かを語りかけてくれる顔。それが癒しになり、感情を押し付けない。どちらも『なかよく』という意味は同じです。」ということです。(サンリオ関連記事より)

 今年度ご入園のお子さんたちにとっては、入園当初から園にいる大人たちは、マスクが顔の一部になっており、首から上は、目と耳に加え髪型そしてマスクが当たり前となっています。先日、0歳児クラスのお子さんの前で担任が、いつものマスクから透明マスクにしようとした時に見せたお子さんの変わっていく不安な顔の表情が忘れられません。そのお子さんにとって、いつもそばにいて優しく接してくれているのは、マスクをしたままの先生の姿だったのです。

 勿論これは、一例にしかすぎませんし、マスク姿で口元の表情がなくても今まで安心を感じることができていたということにもなります。まさに今のマスク姿は、口のないキティちゃんの姿のように感じますが、表情の想像をするのには、小さい時からの経験があってのことだと思いますし、保育をする上で昨年度まででしたら、花粉症であっても多少の風邪症状であってもお子さんの前では、なるべくマスクをしないようにしていました。それは、口を覆ってしまうことで顔の表情が遮られてしまい、情の伝達がわかりにくいことや小さいお子さんにとって読み聞かせを含むお話をする時、歌を歌う時、食事をする時など、口の役割が非常に大きいことが言えるからです。

 現在、一歩外に出ると大人たちは、みんなマスク姿となっていますが、お家では十分にご家族の顔の表情を見ながら、言葉とともに安心して過ごしているかと思います。お子さんたちの大切な乳幼児
期をお預かりする保育園において、透明マスクとフェイスシールドそして透明シートなど用いながら、できる限りの成長の助けをしていきたいと思います。今後とも宜しくお願い致します。

フロンティアキッズ夏目坂 施設長

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