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「とっさの時に迷わず行動できるために」

2019年 8月

 長かった梅雨もようやく明ける見込みとのことで、やっと夏本番といった暑さになってまいりましたが、急激な環境の変化に負けず元気にお過ごしでしょうか。今年は5月頃に夏のように暑くなり、その後6月から7月にかけては天気の冴えない日が記録的な長さで続きました。7月下旬に入って気温が上がり、子どもたちも首を長くして待っていたプール遊びも始まっております。

 さて、先日京都のアニメーション会社にて、大変痛ましい火災事件がありました。亡くなった方々は皆、自己の判断で避難行動をとることが可能な「大人」でした。それでも、このような凄惨な結果が発生してしまいました。この事件については、故意の放火が原因であり、また出火場所が悪かった(唯一の吹き抜け螺旋階段付近)とも言われていますが、それにしても、大人数十名が逃げられなかったのです。

 私たち保育園では、このような事故が発生しないよう、あるいは被害を最小限にとどめられるよう、設備を整え、計画に沿って定期的に避難訓練を行っております。設備としては、避難経路が複数取れるように設計され、実際の訓練においても、出火場所を想定し、どの経路が最善かを迷わずに判断できるよう、繰り返し実践しております。

 大人でも、いざという時に適切な判断ができるとは限りません。まして子どもたちは、判断能力においても行動・運動能力においても、さらに難しい立場にあります。それでも、それだからこそ私たちは、悲しい思いをする人を少しでも少なくできるよう、とっさの時に迷わずに行動できるために、日ごろから備えなければなりません。今回のような本当に心が痛む事件をきっかけに、さらに思いを強く、これからも精一杯、日々の保育に取り組んでまいります。

本部企画室

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