厚生労働省の発表によると、2024年の出生数は72万7千人と過去最少を記録しました。70万人を下回るのも時間の問題とされ、少子化のスピードは政府の想定以上です。「人口減少」や「将来の労働力不足」が懸念され、社会全体で子育て支援をどのように進めるかが、これまで以上に重要な課題となっています。
こうした中、東京都では2025年9月から、すべての家庭を対象として、第1子の保育料無償化が始まりました。これまで第2子以降が中心だった無償化が第1子から適用されるのは大きな転換点です。また認可外保育施設を利用する方への支援も拡大しています。経済的な負担が減り、子育てと仕事の両立に前向きになる家庭が増えるでしょう。
このような社会の変化は、「どの園を選ぶか」という視点を保護者にとってますます重要なものにしています。園は単に子どもを預かる場所ではなく、子どもが未来に向けて力を育む学びと成長の場だからです。
フロンティアキッズでは、その役割を果たすためにアクティブラーニングを積極的に取り入れています。子ども自身が「なぜだろう?」「どうしたらいいかな?」と考え、友だちと協力して答えを見つける体験を大切にしています。野菜を育てて収穫し給食で食べる活動や、身近な素材を使った実験遊びなど、日常の中で探究心を育てる取り組みを行っています。自分で考え、行動し、体験から学ぶ姿勢は、将来につながる大切な力となります。
また、外国人教師による英語活動もさらに強化して実施しています。日々の生活の中で自然に英語に親しむことで、言葉の音やリズムを楽しみながら、異文化への関心も広がります。小さい頃から外国人と触れ合うことで、違いを受け入れる心や多様性を尊重する感覚も自然に育ちます。グローバルな視野を手に入れることはきっと、これからの社会で幸せに生きるための大切な財産となるでしょう。
少子化や制度の変化によって保育を取り巻く環境は大きく変わっていますが、私たちの役割は変わりません。子どもたちが安心できる環境で、日々の生活や遊びを通して豊かに成長できるように支えること。そして保護者の皆さんにとって、子育てを共に喜び合い支え合う存在であることです。
数字や制度の先にいるのは、今ここで育っている子どもたち一人ひとりです。これからも園と家庭が力を合わせ、子どもたちが未来に向かって健やかに成長していけるよう、私たちは新しい取り組みに挑戦しながらより良い保育を探求し続けてまいります。
株式会社フューチャーフロンティアーズ
取締役 松尾隆浩