② アゲハ蝶の幼虫の特徴と蛹の色実験~アゲハ蝶の成長観察記録 2021

② アゲハ蝶の幼虫の特徴と蛹の色実験~アゲハ蝶の成長観察記録 2021

カテゴリ:Frontier Global School

① 自然のバランスを知る実体験に繋げる~アゲハ蝶の成長観察記録 2021>>>

 からの続きです。

今年の夏は、8月31日まで、真夏真っ盛りの陽気でとても暑い日が続きましたが、9月1日から突然、秋に様変わりして、とても涼しくなりましたね。

今年の夏は一気に終わって、短かったように感じましたが…

しかし、

9月は、わりと涼しい日が多かったように思いますが、10月に入って、日中は、夏日に戻る日が多く、気温の変化が激しすぎて、身体が追い付いていくのに大変ですね。

日中は、夏が逆戻りしてきたのかと思うくらいの暑さを感じます。

しかし、朝、晩は、ジャケットが1枚必要なくらいひんやりとしてきました。

季節の変わり目は体調を崩しやすいので、無理せず、休養をしっかりとって、健康的に過ごしていきましょう。

 

さて、

アゲハ蝶の成長観察は、9月の中旬まで続きました。

8月24日に、No.5が羽化して、自然界へ旅立ちました。

 

9月も次々に、蝶が誕生して、大空へと飛び立ちました。

 

9月6日(月)

毎朝、あおむし観察が日課になっている子もいます。

男の子も女の子も、生物に興味がある子は、1日に何度も眺めています。

 

ちょっと実験をしてみました。

あおむしに霧吹きで水をかけてみました。

すると、何匹かのあおむしがオレンジの角を出しました。

その後、ものすごい異臭が漂います。

すごく臭いです。

その臭いの要因は、↓ これです。

このオレンジの角を、「臭角 Osmeterium」と言います。

アゲハ蝶の仲間の幼虫にしかこの臭角はありません。

一瞬しか出さず、とても速いので、写真を撮るのが難しいです。

ピントが合わず、ぼやけてしまいます。

この角は、威嚇や防御のときに現れます。外敵に襲われたと感じた時に、オレンジの角、「臭角」を身体から出し、液体を噴射し、そして強烈な臭いを発して身を守ります。

臭角の角の内部は、液体になっています。

霧吹きを突然かけたことで、敵に襲われたと思ったのでしょう。

このオレンジの角が現れた後、周囲がものすごく臭くなり、みんな「くさ~い! 変な臭い!」と言っていました。

この臭いの成分はモノテルペンセスキテルペン脂肪酸エステルと言われています。

臭角は蛹になると分解され消えてしまいます。

成虫には臭角はありません。

なぜ、消えてしまうのかは研究が進んでいないそうです。

 

はらぺこあおむしのアパートのようです。

霧吹きで水をかけすぎるとよくないので、実験は、3~4回でやめました。

ストレスにもなるでしょうから可哀そうですね。

 

この日の夕方、1匹の幼虫が旅に出始めました。

そこで、この子を段ボールの中に入れて逃げないように蓋を閉めておきました。

 

9月7日(火)

次の日、前日の段ボール箱に入れた幼虫が前蛹になっていました。

段ボール箱に茶色の紙を入れておいたので、その紙の上にくっついていました。

前蛹の時に動かしてはいけないので、そっとしておきました。

 

9月8日(水)

そして次の日、”蛹-NO.6”になっていました。

茶色の紙の上なので、色は茶色掛かった草色のような感じの保護色になりました。

茶色の紙を段ボールから出して、第6号の蛹をよく観察できるように壁に貼りました。

蛹 NO.6 になった日付も記入。

羽化した時に止まれるところがないと落っこちてしまって危ないので、同じ紙を使ってステップを作りました。

 

9月9日(木)

NO.7 のあおむしが旅に出て、前蛹の支度が始まりました。

ちょっと危ないところですが、今動かすと危険なのでこのままにしておきます。

 

9月10日(金)

前蛹になっていました。

NO.7 の前蛹です。

 

9月12日(日)

蛹 NO.7 になりました。

 

この日は、もう1匹、前蛹になっていました。

NO.8 です。

NO.8 も植木鉢の下に敷いた紙にくっついていました。

今回は、白っぽい、アイボリー系の紙です。

どんな色になるでしょうか?

 

9月13日(月)

蛹 NO.7 です。茶色です。

 

13日(月)は、NO.8 の前蛹が、蛹になっていました。

蛹 第8号です。

よく観察できるように壁に貼りました。

お尻の部分がアイボリー系ですね。

 

9月14日(火)

壁に貼った蛹は2匹になりました。

左の茶色の紙の方が、9月8日に蛹になったNO.6(第6号蛹)です。

右のアイボリー系の紙の方は、前日の13日に蛹になったNO.8(第8号蛹)です。

4日違いの蛹たちです。

お友達同士で話し合いながら一生懸命観察しています。

 

9月18日(土)

NO.6は、蛹 第6号になってから10日経ちました。

ちょっと色が変わってきたように感じます。

緑の部分が茶色になってきたような気がします。

 

9月19日(日)

蛹になってから11日目。

NO.6 が羽化に成功していました。

どこに行ったのかな?

窓際を見てみると・・・・・

いました。

カーテンに止まっています。

羽化した蝶は、いつも窓際にいます。

太陽の光を求めているように見えます。

空に飛んでいくように本能が働くのでしょうか?

時々、窓の下にいることもあるので、窓を開けるときは気を付けないといけません。

 

   

お花を置いておきました。

 

9月21日(火)

朝、子ども達が登園してきました。

部屋の中で蝶(NO.6)を見つけてみんな大喜びです!

小さい子は、恐る恐る近づいて見ていました。

さぁ、いよいよ!

NO.6 アゲハ蝶の卒園式です。

 

この後、青空に向かって飛んでいきました。

「ばいばーい!元気でね~!」

みんなでお別れしました。

第6号も無事に自然界へ羽ばたきました。

 

さて、第6号の蛹の抜け殻は…

「この蛹から出てきたよ。」と蛹の抜け殻を下の方に移動して貼り直しました。

中を覗いたり、触ったり出来るようにしました。

実際に、見て、触れて、体験して、学習しています。

みんな研究熱心です。

皆、次々に覗いては、「なんにも入ってない」と言っていました。

蛹の抜け殻は、あっという間に跡形もなくなりました。

 

9月21日(火)の朝早く、植木鉢の下に敷いた茶色の紙に、またもや蛹を発見しました。

おそらく、前日かな?と思って、日付は、Sep. 20th にしましたが、実際のところは、21日の早朝かもしれないし、わかりません。

この子は、NO.9 蛹 第9号です。

茶系ですが、オレンジ色が目立ちます。

 

9月21日(火)

上の方のSep.13th が、NO.8 (蛹 第8号) 

下の方のSep. 20th が、NO.9 (蛹 第9号)です。

蛹の色がそれぞれ違います。

 

9月22日(水)

NO.8 は、蛹になってから9日経ちました。

早ければ、そろそろですが、特に変化を感じません。

色がもともと茶色なので、変化がわかりにくいですね。

 

9月23日(木)

NO.8 は、蛹になってから10日経ちました。

ちょっと色が濃くなってきたかな…

 

9月24日(金)

NO.8 は、朝早く、羽化に成功していました!

第8号のアゲハ蝶誕生です。

蛹になってから、11日で蝶になりました。

 

昆虫が苦手だった子もだんだん慣れて来て、近くで観察できるようになってきました。

しかし、「むやみやたらに触らない」と指導しています。

知らない昆虫は、危ないですからね。

また、昆虫はとてもデリケートな生物なので、人間が触ることによって弱って死んでしまうこともたくさんあります。

どんな小さな生き物にも貴重なひとつの命があり、それを大切にすること、弱い立場の生物を守り続けることが、全ての生物の命を繋ぐことになると思います。

そして、地球の生物多様性の保護と重要性を伝えています。

地球上には、約170万種の生物がいて、そのうちの100万種は昆虫と言われています。

地球上の生物の6割は昆虫なんですね。

生物が生きていける地球を作っているのは、昆虫です。

昆虫が地球上からいなくなったら、全ての生物が絶滅すると言われています。

また、人間の文明や化学技術が発達した根本の部分には、昆虫の習性からヒントを得て、開発されたものがたくさんあります。

溶けにくいチョコレート、なめても安全な口紅やクレヨン、など、昆虫が作る生物ロウが利用されているそうです。

また、ガンを死滅させる物質は、モンシロチョウから発見、脳梗塞を防ぐ物質が、蚊やサシガメから見つかるなど、医学の世界でも大注目されているそうです。

イエバエを利用した高速家畜糞尿処理システムやカブトエビを利用した無農薬米作りなど、昆虫の機能を利用した技術も研究がどんどん進められています。(カブトエビは昆虫ではなく、陸水に生息するミジンコ類と同じ仲間の小型甲殻類です。)

生物の知恵のメカニズムを探求する研究は、地球の地下資源を利用するばかりではなく、自然に還(かえ)るリサイクルシステムを考え、持続可能な社会を目指した「再生可能資源」(子孫を生み出し続ける資源)の科学や技術が開発され、最先端の研究のひとつとなっているそうです。

石油、天然ガスなどの地球の地下資源は、このまま使い続けるといつか干上がると言われていますね。

地球上の生物の自然な仕組みと生態系、そして、その中で獲得してきた「自然の知恵」を知り、それを活かすことがこれからの未来に求められていくのではないかと思います。

 

 

窓際の方へ徐々に飛んでいきます。

外に出たがっています。

NO.8 のアゲハ蝶(第8号 蛹)も無事に卒園しました。

 

さて、なんと、この後、突然、部屋で、アゲハ蝶が飛び始めました。

第8号の蝶が飛び立った直後!

ピアノがある方の窓際でパタパタと別のアゲハ蝶が飛んでいたのです。

実は、第8号が蛹になる前日まで、同じくらいの大きさのあおむしがもう1匹いました。

次の日、第8号のあおむしの蛹だけ発見でき、もう1匹の大きなあおむしはどこかに旅に出てしまって、探しましたが、発見できませんでした。

部屋の中のどこかできっと蛹になっているだろうと思っていました。

予想通り、第8号 とおおよそ同時にひっそりと誰にも知られず、一人旅に出た子は羽化したんですね。

良かったです。

Congratulations!!

外に出たがっているのですが、網戸と扉の隙間の方へどんどん入って行ってしまいます。

ゴムの木の水栽培を使って、外に誘導しました。

良かったです。

無事に外に飛んでいきました。

 9番目に蝶になったので、NO.9 なのですが、NO.9の蛹がいるので、この子は、番外編ということで、NO.12にします。

9月24日(金)

番外編 第12号、卒園しました。

 

そうなんです。

実は、今年は、12匹のあおむしが蛹になりました。

そして、今年の蝶の卒園式は、このNO.12の番外編の子が最後となりました。

 

NO.7 と NO.9 と、まだ登場していない NO.10と NO.11の行方は…

③ 越冬するタイプの蛹としない蛹の違いがわかる?!~アゲハ蝶の成長観察記録 2021

に続きます。

 

2匹のアゲハ蝶を無事に卒園させた後、蛹の抜け殻を一生懸命観察しています。

 

 

この続きは…

③ 越冬するタイプの蛹としない蛹の違いがわかる?!~アゲハ蝶の成長観察記録 2021>>> にて…

 


 

こちらからいらした方は、下記のページからの続きですので、ぜひご覧ください。

① 自然のバランスを知る実体験に繋げる~アゲハ蝶の成長観察記録 2021

今年度、第1号アゲハ蝶の羽化成功!!

様々な自然・生物体験学習!アゲハ蝶のライフサイクル観察開始!!

 


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