今年度、パイオニアクラスの子どもたちが取り組んできた八雲のまなびばでの畑体験に、先日最終回でお出かけしてきました。
かなり気温の低い日の開催となりましたが、子どもたちは前回の経験からの期待が大きく、自分たちが植えた大根やスティックセニョールが「どのくらいになったかな」と、成長を楽しみにしている様子がうかがえました。
串に刺した金柑と砂糖をアルミホイルでくるんで、焚火にかざして金柑飴を作ったり、植物のにおいあてクイズを楽しみました。
畑の中を探検して、まだ木になっている金柑を見つけ、火を通した時の金柑飴の良いにおいとの違いに気づいたり、クイズでは目を閉じてにおいをかぎ、なんだろうと考えながら、正解を聞いて納得したり驚いていました。ただ嗅ぐだけでなく考えることで、においへの意識がより深まっていたように感じます。
畑では、大根の収穫にも挑戦しました。数人で葉をしっかり持って引き抜くと、土の中から現れた大きな大根に「おもい!」「大きい!」と、様々な感想が上がりました。その後は水で洗い、土を落として真っ白になっていく様子もとても興味深かったようです。
冷たい水に触れてかじかんだ手を、作業の合間に焚火へかざし、「あったかい…」とほっと息をつく子どもたちの姿もありました。
暖房のスイッチ一つで部屋が暖まる生活の中で、火のぬくもりを感じながら自分の体を温める経験は、とても新鮮だったようです。
フロンティアキッズでは、モンテッソーリ教育を保育に取り入れていますが、まさにこういった直接体験を通した学びを大切にしています。
子どもは、自分の手で触れ、試し、感じる中でこそ、深く理解していく存在です。
今回の畑体験でも、引き抜いた大根の重さ、洗った水の冷たさ、焚火の暖かさ、さまざまなにおい、気づきを友達や保育者と共有する――こうした実際の体験が、子ども自身の「やってみたい」という気持ちを引き出し、主体的な学びにつながっていきます。
都会で育つ子どもたちは、自然に触れる機会を意識してつくらなければ得にくい環境にあります。 そのような時代だからこそ、実際に体を動かし、感じ、考える経験を重ねていくことに意味があると考えています。
3回にわたる畑体験を通して得た学びが、子どもたちの心に残り、これからの成長の土台になっていくことを願っています。
フロンティアキッズ上馬
施設長 伊藤由子