皆さんは子どもに対して「まだわからない」、「子どもには難しい」など、大人が子どもより優れているかのように考えてしまうことはありませんか?
私自身、日々の生活の余裕のなさから自分の子どもたちについ思ってしまうことがあり、後になって非常に反省することがあります。
先日、自宅に遊びに来た私の友人のお子さんから、学校の担任の先生が授業に遅れてきた時の話をされました。その子の話では、子どもたちが授業に遅れたときには担任の先生に怒られるのに、先生が授業に遅れてきた時には「仕事をしていたのだから仕方がない」と言われたそうです。その言葉が納得いかず、周囲の人にその話しをしているようでした。先生が遅れて来たことよりも、その先生が言った言葉が引っかかっている様子でした。確かに、私も違和感を抱きました。私はその子に、「遅れて来たときに、ごめんねと言えていたら良かったのかもしれないね」というような話しをしました。その子もそれなら納得がいくというように表情を和らげていました。私はそんな話をしながらも、内心はドキッとしていました。私はその先生と同じように、子どもが納得できないことをしてしまってはいないかと。自分の中でぼんやりと反省していたことを、はっきり突きつけられたような出来事でした。
保育という環境では、私たち保育者が子どもを観察することから始まります。それぞれの子どもたちが、何を考えながら行動しているのか?もしくは何もしていなくてもじっと何かを考えているのか?その観察から様々なことに気付き、必要な援助は何かを考えます。私はその保育の中で、子どもたちの素晴らしさを日々感じています。まだ生まれて数年や数カ月しか経っていない子どもたちも、さっきまでできなかったことを自分で考え工夫してみたり、思い通りいかないことに落ち込まずに気持ちを切り替えたり。子どもたちは、たとえ大人からするとちっぽけに見えてしまうようなことでも、目の前のことに誠心誠意向き合い、考え、自分なりの答えを出すことをしているのです。
その姿を見ていると、大人だから優れているということは全くないのだと感じます。むしろ、やりたいことに貪欲に取り組める力は大人を勝るとも思います。子どもたちを一人の人として尊敬する気持ちをもち、子どもたちから大人が学ぶという姿勢をずっと忘れてはいけない。私は保育士という職に就いて、そのことに気がつきました。
私たち大人の大きな役割として、子どもたちが未来を楽しみにできる、希望を持てるようにしたい。子どもたちが私たち大人の姿を見て、「こうなりたい」と思えるのか?を常に問いながら、目の前のことに誠心誠意向き合う姿を見せていけたら、きっとより良い未来を築いていけるのではないかと思います。子どもたちが、毎日を一生懸命に過ごしているように。
フロンティアキッズ新宿
1歳児担任 米森 奈慕美