ミオテゾーロの子ども達の日々

News

お知らせ

ミオテゾーロの子ども達の日々

 皆さまこんにちは。残暑が厳しいですが、朝夕に少しずつ秋の気配を感じるようになりました。ミオテゾーロでは夏休みが明けた子どもたちが一回り成長した様子で元気いっぱいに過ごしています。今回はミオテゾーロの日常から気づいたことをかいてみたいと思います。

 

 日々どもたちがモンテッソーリのお仕事をしている時、自己選択をしたお仕事に取り組む子どもが、集中して最後までやり切った時の「できた」という瞬間に出会うことが多くあります。この「できた」という瞬間の子どもたちの表情は、笑顔になったり、ふと落ち着いた表情になったり、満足気な表情になったり、とみな違いますが、
共通することは、皆自信がついたような落ち着いた動きで、教具をきちんと片付けるということです。先生に促されるからでなく、自ら満足した様子でお片付けをして、お仕事の流れを完結させます。満足することで気持ちが整っているのだと思います。一方で、途中で嫌になってしまい最後まで終えなかったお仕事に関しては、教具も出しっぱなしで違うお仕事に向かってしまうことが多いのです。

 

 私は、子どもが清々しい表情で自らお片付けをしている姿をみると、「できた」ということ、また「できた」に至るまでに頑張った過程が、子どもの自信の積み重ねになっているということを強く感じます。そして、この自信の積み重ねは、自己肯定感をあげることはもちろんのこと、コミュニケーション能力を養う面でもとても大切だと思います。自分ができるという自信がつくと、例えば家に帰ってからご両親にできたことを報告したり、お友達と一緒に行動したり、分からない子がいたら教えてあげたりと積極的にコミュニケーションをとるきっかけになります。またもっとやりたいという積極的な気持ちにもつながります。

 

 私たち大人もお料理ができれば、家族に作ってあげたいと思い、そしてもっと美味しいものを作りたいと思います。でも全く経験がなかったら作る勇気がでないなど積極的になれない部分があると思います。自信がつくことで、積極的にコミュニケーションをとれるようになるのは子どもも大人も同じではないかと思います。

 

 幼児期の子どもが自分でやりたい事を選び、それが「できた」という体験を繰り返すことは子どもの自信となり、子どもの自ら発達する力を養っていきます。モンテッソーリ教育では、個々の発達に合わせて子どもが「できた」という経験ができるような環境を整えることができます。

 

 これからもミオテゾーロの子どもたちが清々しい、満足した表情で、お仕事を片付ける姿が沢山見られるように、子どもたちを見守り、援助していきたいと思います。

 

フロンティアキッズ ミオ テゾーロ
モンテッソーリ教師  鈴木 志保

 

 

【特集】

book

「モンテッソーリ教育の魅力」

 サンパウロ出版カトリック月刊誌『家庭の友』は、毎年夏にモンテッソーリ教育の魅力について特集しています。
 今年度は私が寄稿し、『モンテッソーリ教育での発達支援』について掲載されました。1月に参加した北イタリアモンテッソーリ教育視察の旅、4月のオランダ『国際モンテッソーリ協会年次総会』参加についても記載いたしました。
※表紙画像をクリックいただくと内容をご覧いただけます。


是非とも、ご感想をお聞かせください。


◎フロンティアキッズ ミオテゾーロ

・住所:〒162-0064 東京都新宿区市⾕仲之町3-34 遠藤ビル1F

・電話番号:03-5357-7124

・Mail:fmt@futurefrontiers.co.jp

HPはこちら

モンテッソーリ教育スーパーバイザー/初級モンテッソーリ発達支援士
窪谷 麻理