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「モンテッソーリ教育における療育」

2023年6月

 新年度が始まり2か月が経ち、あっという間に季節は梅雨に移り変わりました。気候の変化がありますので、体調管理などに気を付けてお過ごしください。

 さて、3か月ほど前に福島県福島市にある児童発達支援センター「こじか子どもの家」を見学させていただきました。「こじか子どもの家」はモンテッソーリ教育を取り入れている児童発達支援センターで、同じくモンテッソーリ教育を取り入れた児童発達支援施設を立ち上げる私たちにとって、多くの学びがありました。こちらについて少しご紹介させていただきます。

 「こじか子どもの家」は『発達障害児のためのモンテッソーリ教育』の著者である佐々木信一郎先生の奥様である佐々木景先生が園長を務めている施設となります。(佐々木信一郎先生は社会福祉法人聖母愛真会 理事長兼こじか保育園 園長、日本モンテッソーリ協会(学会)常任理事)こちらの施設では障がい児教育からスタートしたモンテッソーリ教育を療育に取り入れていて、発達障がいのお子様や自閉症、ダウン症のお子様が親子通園、単独通園に分かれて通園をしています。
 モンテッソーリ教育はモンテッソーリが障がい児施設で出会った子どもたちが、床に落ちたパンくずをはいつくばって拾っているのを見て、その子たちが決して卑しくてパンくずを拾っているのではなく、指先を使って何かをつまむ動作を通して、知的な刺激を本能的に欲しがっているのだということを発見したことが起源と言われています。そして、指先を使うような玩具(教具)を次々と制作して子どもたちに与えたところ、障がい児たちの知能が飛躍的に向上し、健常児をも上回るようなテストの結果が出て、教育界や医学界に激震が走ったと言われています。この障がい児に対する治療教育が現在の「療育」の原型になったと言われています。最新の脳科学の研究ではモンテッソーリ教育は人格の形成と深いつながりのある「前頭葉の働き」の向上に役立つと言われており、これが前頭葉の働きが弱い発達障がい児の療育に適しているということが証明されています。

 「こじか子どもの家」では弊社と同じようにモンテッソーリ教具が各部屋に揃っていることはもちろんですが、発達障がい児の視覚優位という特性を生かし、予定を目で見てわかるようにする教材(今日の予定表、きのう・きょう・あしたカレンダー、月のカレンダー、写真や絵を用いた活動の手順書など)が多く設置してありました。子どもたちは言葉だけでは理解が難しいことも、目で確かめてスムーズに活動に取り組めていました。

 弊社におきましても今月(2023年6月)より児童発達支援施設「Frontierkids Mio Tesoro」を開所致します。モンテッソーリ教育を取り入れた療育(モンテッソーリ教師有資格者在籍)はもちろんのこと、言語聴覚士による言葉の発達の援助等の支援を行わせていただきます。

 今回「こじか子どもの家」で学ばせていただいたことを生かして、より良い施設作りに努めて参ります。お子様の発達で気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。よろしくお願いいたします。

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フロンティアキッズ本部 久下

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