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「新年度を迎えて・・・「○○ガチャ」ということ」

2023年5月

 鯉のぼりが風に泳ぐ5月になりました。
 4月になって入園、進級した子ども達も新しい環境に慣れ毎日楽しく過ごしています。ただ、中旬頃より体調を崩す子が次々と出てきて、なかなかクラス全員が揃うことがありませんでした。今月は親子遠足も予定していますので、みんな元気に登園してくれることを願っています。

 15歳の中学生のこんな新聞投稿を見つけました。


 「皆さんは『親ガチャ』という言葉を知っていますか。他にも『先生ガチャ』や『子ガチャ』などがあります。これらは多くの若者が使用していますが、私は、はやるべきではないと考えます。
 親や先生は自分では選べません。ですが、嫌だからといって、『親ガチャ失敗』などと交流サイトに投稿するのは、違うと思うからです。私は、嫌いであることや、失敗だと思っていることを否定しているわけではありません。でも、自分の人生を自分でマイナスにしていると思います。
 私は、人生とは、『どれだけ楽しめるか』だと思っています。人生は自分自身のものです。私はこれからも、自分で人生をマイナスにしないよう、人生を楽しんで生きたいです。』 

 

 「親ガチャ」という言葉は、少し前に行なわれた会社の研修の際にも聞かれました。確かに親にも色々な人がいて、その親から生まれた人も色々で、その子の人生も色々な道をたどります。街で見かける「ガチャガチャ」は、当たりはずれがあり、これが欲しいと思い、その「ガチャガチャ」のハンドルを回すけれど、出てきたものは自分の欲しているものと違うということが往々にしてあります。残念!!と思ってあきらめる人、再び希望のものが出るまで挑戦する人と、色々でしょう。しかし、親を代えることはどうひっくり返ったってできないでしょう。親にとっては子どもを代えることも…・。
 その親のところで生まれたことを不幸に思うのではなく、この中学生の言うように、自分で変えていくことが大事なのではないでしょうか。かくいう私も子どもの時には、「もっと(豪邸に住んでいるような)金持ちのところに生まれたかった」とか思ったものでしたが、それは無理な話で、親が悪いわけではないのです。どの親も子どもを不幸にしようとは思っていないはずです。たまたま何かの原因でその状況に陥ったというようなことではないでしょうか。


「君が変われば世界が変わる  世界が変われば明日が変わる
好きになろう自分を  確かに変わることは怖いでも
君が変われば明日が変わる  明日が変われば何かが変わる」


 あるアーティストのにこのような歌詞があります。要するに行きつくところ「自分」なのですね。


 ところで、この話でいくと私共の園も「園ガチャ」になるのかな・・などと思ってしまいますが、中には希望から外れてこちらに内定が来たという方もいるかもしれません。私達としてはたとえ、「園ガチャ」の中の一園だったとしても、そうではない関わりをしていきたいと思います。子どもを真ん中に、保護者の方々と職員で一緒に子育てをしていきたいと考えています。
 コロナも落ち着きつつありますので、保護者の方と職員の信頼を深めていけるような活動もいろいろ工夫していきたいと思います。また、保護者の方々からの意見もどしどし頂けたらと思います。


 今年度一年、どうぞよろしくお願い致します。

フロンティアキッズ上町 施設長 田原 彰子

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