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「大人の一年と子どもの一年」

2022年3月

 早いもので今年度も残すところひと月となりました、保護者の皆様におかれましても大変な1年であったと拝察致しております。オミクロン株がいまだに猛威を振るっております。子どもたちの日々の体調や感情の動きを大切にすると共に、私共も健やかに過ごすことを最優先と致し過ごしております。

 突然ではありますが保護者の皆様は大人になってから1年が過ぎるのが早いと感じたことはありませんでしょうか。ことわざでは「光陰矢の如し」などといわれ月日の経つ早さを矢の飛んでいく速さに例えられたりしています。19世紀のフランスの哲学者、ポール・ジャネはジャネーの法則にて大人と子どもの時間感覚の違いを「時間経過の早さは年齢に比例して加速する」と唱えています。

 例えば1歳の子の1年は全人生の占める割合は1/1であり30歳の保護者の1年は全人生の1/30となり体感する1年は年を重ねるほど相対的に短くなるという事になります。つまり保育園に通われているお子様にとっては保育園とは大人が感じている以上に長い時間を過ごしている場所という事です。春先にはハイハイしていた子どもが今では歩くようになり、ミルクを飲んでいた子どもが離乳食を終えるなど著しい成長を目の当たりに致しますと深い感動を覚えます。

 保育所保育指針にも記載がある通り保育園とは「子どもの最善の利益を考慮し、その福祉を積極的に増進することに最もふさわしい生活の場でなければならない」場所です。ふさわしい場にするためには保護者の方との協働が不可欠なものとなります。共に子どもを育てていくという共通認識のもとその子のためにどんなことができるかを考えていきたいと思っております。

 大人にとっては短いひと月ですが子どもたちにとっては濃密で記憶に残るようなひと月にできればと思っております。

フロンティアキッズ市ヶ谷 主任 三矢 佐美都

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