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「新聞の良さとネットの良さ」

2021年 8月

 現在の世の中では、最新のニュースを手にすることはとても容易になりました。
帰ったら見ようと思っていた五輪の試合の結果も、勝手に通知が教えてくれるので、見ないようにする努力すら必要なのではないでしょうか。

 個人的な話ですが、私は新聞を読むのが好きです。
 新聞は号外であってもタイムラグがありますので、現在は最新のニュースを知るのには最早あまり存在意義はないのかもしれません。
 しかし、インターネットでニュースを読んでいると、どうしても自分の興味のある記事のみを追いかけてしまうように感じられます。
 新聞の好きなところは、普通に自分が生活していたら目に入ることもないであろう記事があり、
ネットだったらクリックしないような記事にも目が留まりやすいことです。

 たとえば、最近目に留まったのは「キューピーマヨネーズの拳母工場閉鎖」という記事でした。
まずは「1958年からってことは60年以上もマヨネーズ作ってたのか、すごいな」という率直な感想から「ころもって読むんだ、それはどこ?」という疑問があり、
それをネットで調べ「古事記の時代からあって、今の豊田市のことなのか」という発見などにつながりました。(自分の生活に役に立つかはさておき、知識は増えました)

 インターネットはとても便利で、知っていることをより深めるためにはとても役に立ちますが、新しい知識を得ることや思いもよらない出会いには向いてないかもしれません。
紙の媒体はその逆で、知りたいことについて、何を参考にすればよいのかの知識が、まず必要となるように思います。
 たとえばティラノサウルスをネットで調べれば、ティラノサウルスに関する情報が山ほど出てきます。
 図鑑でティラノサウルスを調べれば、その横には同時代の恐竜や、同じ肉食恐竜の仲間が自然と目に入ってきます。そこから興味の幅がもっともっと広がるかもしれません。
 ネット検索の良さと紙媒体の良さ、どちらもうまく活用しながら、子どもたちの「これなに?」「なんで?」にたくさんたくさん応えていってあげたいと思います。

Frontier Kids上馬 施設長

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