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③ Let’s Enjoy Cooking!「手作り出汁で炊き込みご飯」International awareness week -Japan~国際理解週間-日本

② 日本の味作り「出汁」~International awareness week -Japan~ 国際理解週間-日本

からの続きです。

 

9月10日(金)

鰹と昆布、煮干しと昆布の2種類を合わせた手作り水出汁を使って、

秋の味覚たっぷりきのこの炊き込みご飯を作りました。

出汁作りは、4-5歳児クラスのPioneer , Frontier で行いましたが、炊き込みご飯は、2歳児クラスのAdventure、3歳児クラスのChallengerも行いました。

Challengerさんは、低月齢児さんと高月齢児さんの2グループに分かれました。

最初は、Adventure(2歳児クラス) さんとChallenger-junior(3歳児低月齢児グループ)さんです。

きのこの種類は、しめじ、えのきだけ、舞茸です。

みんなお料理大好きです。

目をキラキラ輝かせて、一生懸命小さく割いて千切ってくれました。

きのこやお野菜を千切る、割くという作業は、指先に集中して神経を使い、手の巧緻性の発達にとてもよい活動です。

子どもは大好きな人の役に立ちたい、好かれたいという気持ちがあります。お料理を一緒に行うことで、お母さん、お父さんのお手伝いをして喜んでもらえたという自信が付き、積極的にいろいろなことに取り組もうとする心も養われ、自己肯定感も高まります。

そして、親子のスキンシップにもなりますね。

お料理は、お家で出来るモンテッソーリ活動のひとつです。ぜひお子様と一緒に楽しんで下さいね。

親指、人差し指、中指の3本指は、第2の脳と言われています。この3本指を器用に使いこなせるようになることは、脳の機能がどんどんアップし、活性化に繋がり、自立心を養い、知能の発達を促します。

特に重要なのは、親指で、”意欲の象徴”と言われています。

体の中で、手は小さい部分ですが、脳の3分の1に近い領域が、手の動きや感覚に使われています。

なかでも親指を動かすことが、脳に与えるインパクトが強く、とても重要だそうです。

物をつかむ、つまむといった動作を想像すると、親指は他の4本の指と向かい合わせることができ、それによってさまざまな手の動きや細かい動作が可能になりますね。

これを、「拇指対立運動(ぼしたいりつうんどう)Opponens pollicis muscle」と言います。

物をつかむためには、親指が他の4指と向かい合ってくっつける動きの対立運動ができるから、物をつかんだり、つまんだりすることができます。

親指の特性である拇指対立運動を使って行う動作は、筆記用具を使って字を書いたり、絵を描いたり、はしやフォークを持って食べたり、家から外に出る時は、ドアノブをつかんでひねりドアを開ける、鍵を開けるなど、どれも意欲を具体化する動作です。

親指を使わずに生活してみようと思うと、ものすごく不便で、ほとんど何もできず、ストレスが溜まってきますね。

手の親指は、”意欲の象徴”と言えます。

好奇心旺盛な子は、指をたくさん動かすということです。

手の巧緻性(こうちせい)を養うことは、意欲的に自主的にいろいろなことに取り組む心を育てます。

親指をしっかり動かし、指をたくさん使って作業をすると、脳の運動野、感覚野、さらに意欲の源とされる前頭前野の血流量が、増加することが証明されています。これは、脳の働きが活性化されているということです。

大人にとってもとても重要で、認知症の予防、改善にもつながります。

モンテッソーリ教育のメソッドには、指先をたくさん使って、巧緻性を育て、脳の活性化を促す活動がたくさんあります。その為、最近は、高齢者施設で、モンテッソーリ教育を取り入れるところが増えてきています。

 

手の巧緻性が育っていない子は、依存心が強く、なんでもお母さんが先回りしてやってしまう子に多いそうです。

子どもが自分で自分の力で時間をかけてでもやり抜くという経験を根気強く見守ることが、子どもの自立心を養い、手の巧緻性も発達していくのですね。

第一の脳が発達するためには、第二の脳である指先が発達していかないと、自立心や知能の成長につながっていきません。

子どもがひとりで、誰の助けも得ずにいろいろな作業を行うには、とても時間がかかることがあると思います。しかし、助けたい気持ちを抑えて、少し見守ってあげることも大切です。

「やればできる!」という気持ちが湧き出るような経験をたくさんさせてあげたいですね。

 

 

しめじ、えのきだけ、舞茸を一生懸命に割いているのは、2歳、3歳のお友達です。

  

最初は、「なんだろう?これ?」と言う感じで不思議そうに見つめている子もいました。

 

 

はさみも使って、小さく切りました。

 

次は味付けです。

醤油とみりんを入れました。

Adventure & Challenger-junior さんは、出汁は、昆布と煮干し出汁を使いました。

 

そして、みんなで細かくした、しめじ、えのき、舞茸を入れました。

Switch on!

 

 

次は、Challenger-senior(3歳児高月齢児グループ)、Pioneer(4歳児クラス)とFrontier(5歳児クラス)です。

大きいクラスは、椎茸を切りました。

みんなとても真剣でした。

 

包丁、はさみなど、間違った使い方をすると凶器になり、とても危険です。

危険だから触らせないようにただひたすら遠ざけるよりも、危険だからこそ、きちんとした正しい使い方を教え、簡単に切れてしまうから間違えるとほんとに危ない、怖い、危険ということを感覚的に身に着けておくことによって自己防衛能力が養われ、将来的に怪我や事故防止に繋がります。

 

醤油とみりんで味付けをしました。

 

 

昆布と鰹節の出汁の色を計量カップに入れて見てみました。

みんなとても興味津々でした。

 

しめじ、えのき、舞茸、椎茸を入れました。

 

 

Switch on!

 

さあ!

秋の味覚たっぷりきのこの炊き込みご飯の出来上がり!!

こちらは、昆布と煮干し出汁を使った方です。

Adventure さんとChallenger-juniorさんが作りました。

 

こちらは、昆布と鰹出汁のきのこの炊き込みご飯。

椎茸が入っています。

Challenger-senior さん、Pioneerさん、Frontierさんが作りました。

 

みんなお釜の中を覗いて、大喜び!

達成感を感じているようでした。

 

 

 

自分で作ったご飯は美味しさ格別です。

きのこ類は、わりと子ども達にとって苦手な食材で敬遠しがちですが、自分たちで作ると、苦手なきのこ類ももりもり食べていました。

やっぱり、自分で作ると食欲がそそられるようです。

 

きのこ類は、スーパーフードSuperfood)と呼ばれています。

スーパーフードとは、健康によい栄養分を豊富に含みながら、低カロリーで、抗酸化作用が高いもの、老化や生活習慣病の予防によいもの、ガンのリスクを遠ざけるもの、ある特定の有効成分の含有量が飛び抜けて高いもの、ごく少量で栄養・健康成分を効率的にとれる食品と定義されております。

1980年代、アメリカ、カナダで食事療法を研究する医師や専門家の間で使われ始めた言葉だそうです。

きのこは、腸内環境を整える働きや免疫力を高める働きがあります。腸の働きが活発化していれば、身体全体の調子を整えてくれて、精神面も安定させてくれます。

食物繊維を多く含み、腸内の善玉菌を増やし、脂溶性ビタミンであるビタミンDも多く含みます。

ビタミンDは骨を強くする栄養素ですね。さらに、“免疫機能を調整する働き”があると言われています。

ウイルスや菌に対して、感染症の発症予防効果も期待されており、また、筋肉維持に関与することも研究されてわかってきました。

ビタミンDは、日光を浴びることで体内で生成することができるという特性があるのですが、最近は、紫外線による影響を防ぐために、UVカットの日焼け止めクリームや肌を出さないなど、太陽に当たらないようにする生活が主流になりつつあるので、体内での生成が少なくなってきているようです。

ビタミンDを積極的に摂取する必要がありますね。

椎茸は、3大旨味成分のひとつであるグアニル酸(Guanosine monophosphat)を多く含んでいます。ビタミンD、食物繊維が豊富です。乾燥させるとビタミンDの含有量がさらにアップするそうです。

舞茸は、MDフラクション(βグルカンBeta glucansの一種)が含まれており、血糖値上昇抑制や免疫力サポートしてくれます。これは食物繊維のひとつです。また、アレルギーなどの改善効果なども期待されています。さらに、抗がん作用も期待され、研究が進められています。また、MXフラクションという栄養素も含まれおり、基礎代謝を上げ、内臓脂肪を減らし、脂肪を燃焼しやすく、痩せやすい体質に導いてくれるそうです。MDフラクション、MXフラクションは、舞茸だけに含まれている栄養素です。

えのき茸は、便秘解消によい食物繊維を多く含むので便通を整えてくれます。また、ビタミンDも豊富です。代謝をサポートする栄養素で、皮膚や粘膜の保護、爪や髪の健康維持、肌荒れ防止や美容効果、精神安定なども期待できるナイアシンビオチンを多く含みます。

しめじは、旨味成分であるグルタミン酸が含まれています。ビタミンやミネラルも豊富で、ミネラル成分、カリウムの含有量も高く、血圧の上昇を抑え、むくみ防止の効果が期待されます。

きのこ類を、積極的に摂っていきましょう!

 

みんなお代わりいっぱいして、お釜の中は空っぽになりました。

 

これからもいろいろなクッキングをしていきたいと思います。

 

~International awareness week -Japan~ 国際理解週間 日本~は、今年度はこれで終わりましたが、今週のいろいろな日本についての気づきをこれからもずっと大切にして、引き続き国際理解教育は続きます。

来月の国際理解週間は、「アイルランド」の予定です。

お楽しみに♡


こちらからいらした方は、下記の記事もどうぞご覧ください。

① Japan~International awareness week 国際理解週間~日本

② 日本の味作り「出汁」~International awareness week -Japan~ 国際理解週間-日本

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