「SDGsを将来考える子どもの育み」
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「SDGsを将来考える子どもの育み」

カテゴリ:コラム

2020年 1月
 
 昨年末、ノーベル化学賞を受賞した吉野彰・旭化成名誉フェロー。ストックホルムの受賞講演の締めくくりで、「電気自動車が世界の市場を大きく変える」「環境、経済、利便性が同じように発展していくことが重要だ」「持続可能な社会の実現にリチウムイオン電池が中心的な役割を果たす」と語られました。私は二番目の「環境、経済、利便性が同じように発展していくことが重要だ」に特に興味を持ちました。

 吉野氏は受賞決定後の今秋、東京学芸大学付属高校で「SDGsを考える。大人になってどんな貢献がしたいですか?」をテーマに特別授業を開いたという記事を見ました。SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称。2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成すべき17の目標と169のターゲットが掲げたられたものです。ここでは学生同士第4次産業革命や、AI、IoTについて活発な議論が交わされたようですが、その中で吉野氏は「農業については技術革新の余地がある。CO2が増えて困るが、CO2が大好きなのは植物。数千万年前、CO2濃度が高かった時代には植物の光合成の効率は今より良かった。そこでCO2を効率よく取り込める植物を増やしたらどうか。今の光合成の10倍くらい高効率の植物を作り出して、食料にもできたらいいですね。」と語られました。こんな発想がイノベーションを生むのがよくわかりました。
 
 吉野氏が科学の道に入るきっかけとなった「ローソクの科学」(ファラデー著)という本をこの度読みました。ファラデーはイギリスの科学者。ベンゼンの発見や電磁誘導の発見、電解物質における「ファラデーの法則」で偉業を残しています。本は、化学式は難しいながらも、ローソク1本への好奇心から端を発し、身近な物質を手品のように操り、不思議で魅力的な仮説と実証のオンパレードで科学の面白さ、人類の未来も照らします。偉人の誕生はこのような小さな好奇心と実行力から始まるのだと思い、吉野氏、ファラデーの共通点を感じました。

 弊社保育園・学童クラブの保育理念に、数年前「地球を大切にし」という1フレーズを加えました。環境を考えたとき、Globalな視点、つまり自分の国だけがよいという考えではなく、地球全体を考える、将来SDGsを考えるような大人に成長してもらいたい。それには小さな好奇心を我々大人が大切に育んでいきたいと年の初めに考えました。

 本年も、どうぞよろしくお願いします。
 
株式会社フューチャーフロンティアーズ 代表取締役
株式会社ファミーラ 代表取締役
株式会社ウェルステート 顧問
橋本恵理

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